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和の心

結城紬

結城紬は、茨城県で生産され、着物地、帯に使われる絹織物です。
国の伝統的工芸品のみならず重要無形文化財にも指定されています。

●結城紬の魅力
絹でありながら木綿織風の素朴さがあり、真綿のようにやわらかく、軽くて暖かくて、しわにならないということ。
また、絵柄も伝統を生かしつつ、時代の変化にあわせて工夫されてきました。
明治時代の結城紬は縞模様や、簡単な縦横絣でしたが、大正時代には横糸絣による絵絣が流行し、昭和初期には亀甲などの小絣を駆使した「細工絣」が考案されました。

●歴史
茨城県結城地方は古くから養蚕業が盛んで、農閑期に副産物の利用として紬が作られていました。
奈良時代に太い生糸で織った絹粗布「あしぎぬ」が紬の原型とされています。
「あしぎぬ」が常陸国の特産物として朝廷に上納されたことから始まり、結城氏が北関束で勢力を伸ばしていた室町時代には「常陸紬」と言われていましたが、この産業の保護育成に努め、室町幕府・鎌倉管領に献上されたため、結城家の名をとり「結城紬」として全国的にその名を知らしめることとなります。
江戸時代には、この地を治めた幕府の代官、伊奈備前守忠次のとき、信州や京都の染法を研究し、模様を工夫して創作改善しました。
明治時代には、大衆の間にも愛用され、親しまれるようになり、大正末期には、緯絣が考案され、更に細工絣と称する経緯絣が生まれ、販路は次第に伸長しました。
戦時中は、一部技術者を残して休機したものの、歴史の中で国力として成長・発展してきた結城紬は、終戦と同時に復活し、幾多の苦難を乗り越え、現在に至っています。




結城紬の製作工程

●主な工程
1. 真綿かけ
重曹で煮た繭をひとつひとつ指で広げ、5〜6枚重ねて、一枚の袋状の真綿を作ります。

2. 糸つむぎ
「つくし」という道具に真綿を巻きつけて、手でつむいで「おぼけ」と呼ばれる桶に糸を入れていきます。
たて糸、よこ糸など、種類によって違った太さで、かつ太さののムラなくつむがなければなりません。
1反分の糸量をつむぐには、2〜3カ月を要します。

3. 管まき
おぼけのつむぎ糸を糸車で管に巻く作業です。
勢いが強すぎると中の糸がもつれ、遅いとたるんでしまうので適度な速さで巻いていきます。

4. 糸あげ
糸を一定の長さにするため、かせあげ器とよばれる機械に巻く作業です。糸を扱い易くするために行います。

5. 機延べ
十数本の糸を延べ台に巻き、1反〜数反分を織るのに必要な長さに揃えます。

6. 図案作成
特殊な方眼紙に、縞模様や亀甲などの図案を描き入れます。

7. 絣括り
絣の柄となる部分に染料が染みこまないよう、絣糸を綿糸でしばります。

8. 染色結城紬
独特の染色法を「たたき染め」と言い、絣くくりされた糸を棒の先に絞り、台にたたきつけて染料を染み込ませます。
やり直しのきかないため、緊張感が伴う作業です。

9. 糊つけ
つむぎ糸の毛羽だちを抑え、糸の腰を強くすることによって、織るときに扱いやすくなります。

10. 筬通し(おさとおし)
筬(おさ)はくし状になっていて、680の目の間にたて糸を上糸と下糸の2本ずつ、矢筈というヘラで差し込んでいきます。
つむぎ糸を機織り機にのせるための作業です。

11. 機巻き(はたまき)
筬(おさ)に通したたて糸を、通した方から「緒巻」に巻いていきます。
これを機織り機に備えつけて、よこ糸を織っていきます。

12. 機織り
結城紬は地機という最も原始的な機織り機で織り上げます。
1500年もの間、今日まで変わることなく使われています。
労力も時間もかかる製法ですが、横に張るたて糸を腰当てに結びつけ、手つむぎ糸の弾力あるやわらかさを生かし、織るときに無理な張力をかけません。
1反織るのに早い人で、1カ月ぐらい、高級品になると1年以上かかるものもあります。

13. 縞屋(しまや)
織り上がった紬は、検査を受けて合格すると結城市内にある卸商に持ち込まれ、現金での取引が行われます。
昔、結城紬には縞柄が圧倒的に多かったことから、現在でも問屋のことを「縞屋」と呼んでいます。

14. 糊抜き
紬を着物に仕立てる前の最後の工程が湯通しです。
織る前につけた糊を糸の芯にわずかに残して抜き、独特のやわらかさと風合いを出します。
その後の洗い張りで一層風合いが増します。

■結城紬の本■

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